1.早乙女勝元氏:
1932年
3月26日、東京生まれ。12歳で東京大空襲を体験。戦後は働きながら文学を志ざし、18歳で執筆した『下町の故郷が』直木賞候補に推される。『ハモニカ工場』発表後は作家に専念『美しい橋』、『秘密』など発表。映画化も多く「青春作家」と称される。ルポルタージュ『東京大空襲』がベストセラーに。(日本ジャーナリスト会議奨励賞)。1970年に「東京空襲を記録する会」を結成、『東京大空襲・戦災誌』が菊池寛賞を受賞。
1991年千葉大学の非常勤講師。1992年映画『戦争と青春』(今井正監督、工藤夕貴主演)の原作・脚本を担当、日本アカデミー賞特別賞受賞。2002年ドキュメンタリー映画『軍隊をすてた国』(山本洋子監督)を企画・製作。2002年に江東区北砂の「東京大空襲・戦災資料センター」の館長就任。庶民の生活における愛を書きつづける下町の作家として、また東京大空襲の語り部として、未来を担う世代に平和を訴え続ける。
《おもな作品》『東京大空襲』(岩波新書)、『東京が燃えた日』(岩波ジュニア新書)ほか多数、130冊を越える。
2.二瓶治代さん:
1945年3月10日東京大空襲(初日)当時、国民学校(小学校)2年生で8歳。炎の海の中を家族と共に逃げ惑い助かる。その時の辛く悲しい体験だが、東京大空襲戦災資料センターが出来て以来、訪れる修学旅行の学生など多くの人々にその体験を語っている。 現在73歳。
=======================
早乙女勝元氏よりひとこと:
<過去は未来のために 語りつぐ平和への思い>
1945年3月10日、米軍機B29 による無差別爆撃で東京は一夜にして10万人もの生命が奪われた。私は12歳。一命はとりとめたものの多くの友人を失った。その戦禍を風化させることなく後世に語りついでいきたいと思う。 「知っているなら伝えよう。知らないなら学ぼう」と訴えてきた。
今なぜ過去の戦禍を、民間人の立場で知らなければならないのか。それは単に歴史を後ずさりする行為ではない。過去につながる現在から未来を、より人間らしく平和でありたいからである。
|